S師匠(其の弐)

S師匠のことは、ずいぶん前に書いた。

あれから、何も書いていなかったのだけれど、このたび、S師匠が私のボスになったので、それを記念して書くことにした。

それに伴って、今後もっと書くかもしれないので、「其の弐」としてみた。「其の参」や「其の四」が出てくるかは、定かではないのだけれど。きっと出無い気がする。(じゃあ何で其の弐なんだよ)

S師匠は、基本的に穏やかである。機嫌の悪いことはあるかもしれないけれど、声を荒げて叫ぶようなことは今のところみたことが無い。売り言葉を買わない。

また森を見て木を見ず、というようなことを意識的にやってのける(様に見える)。それは、木を見て森を見ない人と対峙しているような時に見受けられる(様な気がしている)。「お前木なんか見てないで森を見ろよ」などと言うわけではない。何となく、彼の話を聞いていると、「あっ、俺もしかして、木みてたのかも」と気づかされちゃうような雰囲気を醸し出すのである。

とはいっても、これは「論破するには、より高い思考で攻めよ」というセオリー通りで、当たり前なのかもしれないけれど。

しかし、彼は逆の場合もこなす。(様に見える)

彼の前ではごまかしが利かない。ああ、恐ろしい。