MacBook Pro 13":10日ほどたってのレビュー

たぶん、10日くらい経ったと思う。そろそろ全体のレビューをしてもいい頃かと思われるので、順不同でメモ代わりに。長いのでガゾウは無しである。

ハードウエア:MacBook Pro 13" 2.53GHz, 4GB DDR3 SDRAM, 500GB WD 5400rpm Hard Drive
ソフトウエア:Mac OS X 10.5.7 (10.5.8も入ってる)

  • ハードウエアの感じ

Unibodyは大変すばらしい。信じられないほどの剛性感がたまらない。液晶を閉じると角が丸くなっているのですごく薄く感じるのもよい。強いて言えば、パームレストの手前の角がエッジが効いているため、卵をふわっと持つような正しいスタイルでタイピングしないと手首がちょっと痛い。液晶パネルの開け閉めもかなりしっかりとした感じで、使っていたMacBook Pro 15"と比べると、かなりしっかりしていていい。液晶パネルがもっとハジッコぎりぎりまであるともっといいのだが(枠が太い)明るく、色再現性が大幅に改善されているのでおおかた満足である。光沢仕上げなので確かに反射するのだけれど、私にはあまり気にならない。

  • キーボード

キータッチはあまり良くない。古いMacBook Proの方が良い。またUnibodyの構造のせいか、プラスチックのキートップが穴の開いた金属はいっている感じになので、キーと金属がこすれる感じがする。たまに黒板を爪で引っ掻いたような音(のとても小さい感じ)がするのは非常に不快である。こんな微妙なところは、きっとジーニアスバーにいっても直してもらえない(ような気がする)ので、キーが埋まって動かなくなったりするまで待つしかないのだろう。もっとひどくなったら文句を言いにいくことにする。

  • 発熱

ファンの音が全く聞こえないので、ファンレスなのかと思っていたのだが、分解したときにファンがあったので驚いた。発熱は結構激しく、直に肌に触れると低温火傷をしてしまいそうなくらい熱くなることがある。CPUの温度(iStat menuというアプリで監視している)は60Cを下回ることはあまりない。そのため、テーブルや机の上で使っていることが今のところ多い。

  • マウス

マウスは、BlueTooth(内蔵)を使って、Microsoft Mouse Presenter 8000を使用しているのだが、今イチである。相性という不思議な言葉で納得するのは嫌なのだが、Dellのマシンと使っているときと比べ、明らかに不安定になる。すぐに切れたり、動作がとぎれとぎれになったりする。オフィスにいるときは、USB接続のレシーバーがついたワイヤレスマウスを使うので、こちらの方が動作は遥かに安定している。ちなみにオフィスで机にいるときは、クラムシェルモードでつかっているので、キーボードもマウスもディスプレーも外付けである。クラムシェルモードへの切り替えはかなり快適である。電源やディスプレイ、USBなどの機器を接続しふたを閉じてスリープさせた後、外付けのキーボードかマウスをちょいと動かすとスリープからさめて、クラムシェルモードで動く。解除するときは、いったんスリープさせてから機器を外してあげれば良い。簡単である。

  • ドライブ構成

ハードディスクを交換するのはそれほど大変ではなかったのだけれど、裏蓋のネジがちょっとくせ者。全く同じサイズに見えて、若干サイズが異なる(あるいはネジの滑り止めの塗り具合のせいかも)のか、ネジを元通りに戻さないときっちり固定できなかったネジ穴が一つあった。当然のことながら、どこにどのネジを使っていたかなどと几帳面なことをしながらネジを外した訳ではないので、その問題のネジ穴のために、すべてのネジを試す羽目になってしまった。それ以外はどうということはない。

ドライブのパーティション構成で悩んだ。面倒くさいので1パーティションで使うというのが、効率もいいのだろうけど、Snow Leopardも試、Leopard用(80G)、Snow Leopard用(80G)、データ用(305G)と割り振ってみた。これで一応、冗長構成になったかな。全部で465G程度なのだが、これは2の冪乗マジックのせいであろう。

データ用のドライブを作っただけでは、そこにホームディレクトリが移ってくれないので、なんだか久しぶりにシンボリックリンクでも張らないと行けないのかなと思ったのだけれど、LeopardからはGUIでそれができてしまう(多分できている)ので便利。ただ、Googleして探した限りにおいては、お行儀の悪いソフトで問題が起こることがある(起動したOSの入っているドライブの/Users/usernameに書き込もうとする)らしいのだけれど、今のところ問題は起きていない。

GUIによる設定は非常に簡単で、System Preference->Accountsに行き、左下の鍵マークをクリックしてロック解除、その後変更したいユーザーにポインタをあわせ右クリック。するとAdvanced Optionというのが現れるので、そこで変更すればよい。便利である。

  • バーチャルマシン

今回は、個人用と仕事用のマシンを一つにしたいプロジェクトだったので、バーチャルマシンでWindowsを動かすことが必要だった。どれだけ安定し、快適にどうささせるかをしばらく試した結果、今のところParallels 4.0に軍配が上がっている。VMware Fusionは、Windowsの起動やスタンバイがやけに速いのだが、どうも私の環境でOutlook 2007を使うとものすごく不安定になる、で強制リセットをたびたびかけなければならないので今は休止している。いずれにしても、Windows環境にはOSと最小限のアプリ、データは一切置かない用にしているので、気に入らなければいつでもポイできるようになっているのだ。データをVM内に置かないので、VMがおかしくなったときにデータを失う危険性は下げられるのだが、ちょっと大きめのファイルを読み書きすると、かなりVMがもたついたり、フリーズしたりするので困る。これは、程度の違いはあるが、どちらの仮想化製品にも顕在する。(一般論ではなく、私の環境に限ってと補足しておきたい)可能な限りアプリケーションはMacネイティブなものを使うようにファイルの関連付けを変えてみたのだが、かえってヤヤコシクなった。やっぱりWindowsで作業しているときは、Windowsの中で閉じている方がいい。Mac用のOfficeには、未だに互換性の問題があって、生産性に大きく影響するのが難である。VMに割り当てるメインメモリは、512MB、768MB、1,024MBなど試したが、あなり顕著に変化は見られない。生産性という意味では、既に慣れてしまったマウスのホイールボタンを使った横スクロール(あるいはトラックパッド)がVM上だと動かないのが難である。Parallelsではロードマップということらしいが、今のところ実現していない。

  • メモリ使用量

バーチャルマシンを使っているせいが多分にあるのだが、メモリリークが原因か、結構頻繁に空きメモリ容量がなくなってしまう。そんなときには、iFreeMem(シェアウエアです)を使ってリブートやFinderのリスタートをすることなく、状況を改善することができるので特に問題とはなっていない。幸いにして、今回買ったマシンは8GBまで搭載できるようなので、値段が落ちたら8GBにすることを検討できるのでうれしい。1年くらい待つかな。

  • バッテリー

バッテリーは本当に良くなった。今のところ、3時間は余裕で大丈夫である。あまり信頼はできないが、メニューバーには5時間とか6時間とか表示されることも珍しくない。連続して使っていなければ、間にスリープさせたりして、3時間よりもっと長く使うことも問題なさそうである。これは満足。また、充電されるスピードも結構速い感じがする。



文句をたくさん書いてしまったが、大枠非常に満足度は高い。いい買い物をしたと思う。