SSDの罠にはまり寝不足の巻
私のMacBook Pro 13"は、DVDドライブを外して、ドライブが2台構成。OSとAPPおよびVMのイメージファイルは、80GBのIntel SSDにしてある。
これを実行したのが、およそ7.5ヶ月前。ハイブリット化した直後は、それはそれはスピードの劇的な変化に喜んだものだった。
し か し
ここ数週間ほど前から、非常に調子が悪かった。液晶を閉じてスリープすると二度と帰ってこなくなったり、Safariが頻繁にフリーズしたり、ParallelsのVM(Windows XP)がものすごく遅くなったり。特にSafariがひどかったので、OSを再インストールしてみたり、Google Chromeにかえてみたりしていたのだった。
と こ ろ が
状況は一向に改善されないばかりか、どんどん悪化する。そしてついに昨日、Windows XP上でOutlookが動作しなくなった。その後Windowsそのものがフリーズ、頭にきたので、すべて強制終了して、Macを再起動。。。
す る と
がーーーーーん、何も起動しない。リンゴマークと通行禁止みたいなマークが代わる代わる出てきて、何分待っても起動しない。これは何らかの原因でブートドライブが壊れてしまったに違いない、と思った。
「プチフリーズ」という言葉が頭をちらりとよぎった。そう、思い起こせば、すべての現象は、パフォーマンスの低下から始まっていた。特にSafariでブラウズするたびに、ちょいっと止まる(プチフリ)現象が多発していた。勝手にOSがおかしくなったと思い込み、再インストールしたり、VMの圧縮作業を頻繁にやったりして、見かけ上のSSDの容量を大きくしようと無意識にやっていたことに気がついた。
あーーーー
それがいかんかったのだ。。。SSDだもん。何やってんだよ俺。そんなに何度も書き込んだらだめだっちゅーの。90%程度の確信を持ち、「SSDの書き込み多発により、空きスペースがフラグメントしたに違いない」と決めつけた。
結論から言えば、どうやらその仮説は的中していた模様なのだが、そこからの復旧作業がものすごく大変だった。。。
1. IntelのSSDは、プチフリとは無縁だという人もネット上にはいたので、もしやドライバが古いのかと思い、実行を試みる。サイトはこちら。
結果:はなから最新版だった
2. IntelのSSD Tool Boxを使ってリストアをしようと試みた。サイトはこちら。
結論:これが大変だった。
ステップ1:このツールはWindowsでないと動作しないので、まずはMacでWindowsをネイティブ動作させるためにBootcampの導入を試みる。内蔵している2つのドライブのうち、SSDに入れても意味がないので、HDDにインストールを試みる。32GB程度のパーティションを作り、Windows7の導入を試みるも、なぜか「インストールできません」のメッセージ。たしかにBootcampで作ったパーティションに入れているのにも関わらずだ。おかしい。
ステップ2:もう一回パーティションを戻して最初からやり直すぞ!とやってみたら、ドライブが認識不能になった。ここで相当焦る。なぜならこのHDDのバックアップは1月前くらいにとっただけなのだった。結局ディスクユーティリティ中身は見えるようになったので、放置。
ステップ3:Bootcampをあきらめた。データを壊すのも怖い。で、MacBookを分解。SSDを取り出してUSBのケースにいれ、Windows PCでリストアする作戦に出た。Windowsマシンを引っ張りだす。一台目デスクトップ:失敗。二台目ラップトップ:失敗。三台目ラップトップ:失敗。このあたりで、Windowsマシンが、ブルースクリーンを出して死んだりする。かなりブルーだ。全然うまくいかないので、「あーーーー、このIntelのツールは内蔵のドライブじゃないと動かないのか。。。。」と決めつける。
ステップ4:Googleと格闘。なんとかリストアした人の記事を発見。これでいけるぞ、と実行開始。USBでも出来るとあるので一安心。しかーし、
ステップ5:USBじゃ動かないじゃん。。。3台のPCと2台のMACで試すも、どれでやってもUSBだとだめ。このあたりで、12時を過ぎる。そろそろ、SSDをあきらめて、HDD2台にしちゃおうかな〜という気持ちがむらむら、眠いし。
ステップ6:最後だ、これで出来なきゃあきらめるぞ。USBをやめて、SSDを内蔵することにした。デスクトップ、あわないのでだめ。何となくMacでやると失敗する気がしてきたので、ラップトップ1、PATAなので、インタフェースがあわない。ラップトップ2、これだ!おっとバックアップを忘れたぜ。
ステップ6:Macを起動して、またUSBでSSDをつないで、この内容をTime Machineでバックアップする。うふぇーーー、40GB程度なのに偉い時間がかかりやがる。風呂だ!風呂だ!
ステップ7:風呂から上がるとバックアップが終わっていたので、祈るような気分で、SSDをPCに内蔵し、GPARTEDのLiveCDから起動(もちろん、このCDも焼いたんですが)。で、ここにあるSecure Eraseのコマンドを無心に打ち込む!おぉ、アウトプットがサンプルと一緒ジャーン!。
ステップ8:SSDをMacBook Proに組み直し。出来ていないような気もしたので、ねじははめずに借装着。その後、Snow LeopardのInstall DVDで起動して、Time Machineにてリストア(書くと簡単ですが、この起動がノロイノロイ)。ここで2時突破。30分ほど待って、リストア完了。
で、起動してみた。
かんどー!なおった!スピード元通りだ!
で、ながーーーい夜が終わった。SSDは未成熟な技術であることを身を以て知った日であった。MacがTRIMをサポートしてくれればこんなことにはならないはずなのに。
いったい、MacBook Airは大丈夫なのだろうか。私に出来ることは、「出来る限りでかい容量のSSDを買いなさい」というアドバイスだけだ。