.MacとiLifeに心の底から脱帽した日

日本語補習校の記念アルバム委員としては、DVD作成のツール探しに余念が無い。年度末の納品はなんとしても守らねばならない。コンテンツも重要なので、カメラ、ビデオカメラの選択も慎重に行っているが(実はまだ買っていない)、それ以上にオーサリングツールが重要であると思っている。Adobe Premierなんかを使えるわけが無いし、Final Cutもカナリ大げさだ。お手軽お気軽のiLifeを使ってみたが、これがとても楽チンである。その代わりといっては何だが、気の利いたことはあまりできない。主に写真をパンやズームをかけながら動かす、適当に動画を放り込む、といったイージーな編集をするのにはもってこいだろう。少々テキストを入れたり、フェードしたり、単純な効果ならワープロを使うように使える。

といっても、写真を動かしながら、その中でビデオを動かすとか、その逆でビデオを写しながら、写真や文字を張り込むといった芸当ができないようだ。(もしかしたらできるかもしれないがまだ発見できていない)

素人なので、簡単がいい。で、校正の段階で、複数の人に見てもらいたいということが発生するのだが、そのときに、.Macとの連携に恐れ入った。iMovieから直接.Macのギャラリーにアップロードできるのだ。そればかりでなく、選択すれば、Small/Medium/Large/といった複数の画質でエンコードして、その後自動アップロードしてくれる。アップルのWebサイトをごらんいただいた人なら分かると思うが、カナリたくさんの動画がQT(H264かな)でアップされていて、かならずSmall/Medium/Largeと選べる(マックだけにマクドナルドみたいだ)。.MaciMovieの連携では、それが完全に自動でできてしまうのだ。年間100ドルの使用量は、このフリーのご時世に、決して安いとはいえないが、この便利さはたまらん。というわけで1年分買ってみた。

.Macがさらに便利なのは、iMovieからユーザ名とパスワードを入れてあげるだけで、ログインを必要とするコンテンツが作れてしまうこと。YouTubeFlickrにアップして、アカウント制限をかけようとすると、それらのサービスのアカウントを持っていないとできないので、すでにアカウントを持っていない限り、かなりハードルが高い。このような基本認証をクリック一発で提供してくれるのは、年間100ドルの価値があるといってもいい。

逆に言うと、年間100ドルは撮りすぎなので、他の業者がiLifeと互換性をもたせるようなサービスを実現すれば、50ドルくらい取れるんじゃないかな?なんて思ったりする。iLife側のUIがカスタムで変更できないと、便利さがカナリ落ちるので駄目だろうが。

それにしても、久しぶりに恐れ入った。YouTubeFlickrなど面倒くさくてもう使う気がしない。アップル万歳である。


最後に、カメラとビデオカメラの希望を書いておきたい。お勧めしてくれる人がいるとうれしい。

  • できれば小さいほうがいいが、まあでかいのも仕方が無い。
  • 可能な限り、2台常時必要という状況は避けたい。1台で静止画と動画が撮影できて欲しい。
  • 静止画の画素数は、600-800万画素もあれば十分である。それよりも大きくても良いが、HDDが圧迫されるのでちょっといやだ。
  • 静止画の品質が重要である。動画は写ればよい。今のCasio EX850程度で十分だ。これはDivX録画なので画質はソコソコだがサイズが小さくていい。
  • 室内撮影のため、広角側でレンズが明るくて、手ぶれ防止して欲しい。広角は、28mm程度あるいはそれより広角が望ましい。
  • 望遠側は明るいほうが良いが、外でしか使わないので、まあ暗くてもいい。
  • 動画を撮影中にズームできて欲しい。できればデジタルズームじゃなくて光学ズームできて欲しい。
  • コントラストが激しくても、白とびしないで欲しい。
  • 色は地味目よりは派手目のほうがいい。少々人工的でもかまわない(青空が異常に青いとか)

と、こんなことを言っていてぜんぜん見つからない。PanasonicLUMIX TZ5が一番近いような気がするのだが、まだ実機を見ていないのだ。