椎間板ヘルニアの手術とは?
水曜日に神経外科医に会って手術の是非やその内容について説明を受けてきたのでここにメモ。手術の方法は大きく分けて3つあるらしい。
- 古典的手法:ざっくり切って、背骨丸見え。実際に切る部分より広範囲にわたり組織にダメージ。回復長期にわたる。
- マイクロスコープ:ちょっとしか切らない。マイクロスコープで除きながら切る。回復は早いが、マイクロスコープは2次元の情報しか提供できない(らしい)ので視界に難ありのケースもあるらしい。
- 新しい手法:Minimally invasive spine surgeryと呼ばれる方法。径の少しだけ異なる円筒を8個くらい用意して、小さいものから順に入れて行き、次第に穴を大きくする。ちょっとしか切らない(2.2cmらしい)ので回復も早いし、直視での手術になるので、3次元映像が得られ(って人間の目で見てるから当たり前だけど)視界が優れる。
というわけで、この新しい手法というやつでやるらしい(もしやるならば)
ドクターの推薦は、もう手術しか無いっぽいね。早くやったほうがいいんじゃないの〜くらいの軽い推薦であった。早くやら無いと、今痛みを感じている神経に回復不能なダメージが与えられる可能性があるかららしい。手術では、これ以上悪くなることを防ぐことはできるが、神経を直すことは不可能らしい。医学もまだまだ進歩の余地がたぶんにあるな、と思った次第である。
手術を推薦する理由は、
- 10年近くにわたる腰痛で、定期的に再発している
- 再発間隔が次第に狭まっている
- 再発したときの回復に要する期間が長くなっている。以上から、悪化していると判断できる
- 投薬による効果が十分でない
- Physical Therapyも駄目
- ステロイド注射も駄目
というわけで、その他の手段を使い果たしたため、手術ということだそうな。
一般的には、80%以上のケースで、手術は必要ないというのが、ドクターの意見であった。そもそも椎間板のほとんどは水でできているので、切らずとも、勝手に引っ込んだり、出っ張っているところがちぎれて体内に吸収されたり、といった形で、自己治癒するものだそうな。でも、あまり長期間に及んだり、継続的に発生している場合は手術を勧めるらしい。
手術手法としては、患部に到達するまでしか記述していなかったが、いざ到達すると何をするかというと、
- Laminotomy:Laminaと呼ばれる、背骨の薄い板みたいな部分を一部切り取る。これにより、神経への圧力を低減するのと同時に、内部へのアクセスを可能にする。
- Diskectomy:出っ張っている椎間板を取り除き、さらに椎間板の内容物を少し取り除く。これにより、再度椎間板に圧力が加わっても、外に出てくる可能性を低減できる。
Deskectomyは、オンラインで見つからない。
いずれにしても、ちょっと恐ろしいのである。