運動会と徒競走、そしてD300

今日は、一年ぶり(当たり前ですが)に日本語補習校の運動会。ヤドカリ学校の宿命で、今年は去年とは場所を変え、Los AltosにあるElementary Schoolの行程を拝借して、朝の10時から昼の3時まで、燦々と太陽の輝く中運動会が実施されました。

私は去年に引き続き写真担当、ということで、今年は一つアップグレードを試みました。去年は、運動会の直前に、悩みに悩んで、Nikon D80+18-200mm VRで挑んだのですが、2つの問題にぶちあたったのでした。

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  • 上の写真にあるように、運動場は結構広い。さらに運動場の脇から撮影しないと怒られるので、200mm(35mmフィルム換算で約300mm)では、顔のアップがとれず今イチ。そのため、記念アルバムのDVDを作成する際に、大量の写真をクロップしなければならなかった。しかもクロップすると、かなり解像度(というよりシャープさ)に問題が出てしまった。まぁDVDの解像度480pに落ちるから、どうということは無いのだけれど、それでも「ぼんやり感」が出てしまった。
  • 親御さんにとって、重要な見所は徒競走なのだけれど、時間の関係なのか、一つのレースが終わるや否や、次のレースが始まるのでものすごくテンポが速いし、オートフォーカスもモータードライブのスピードも、D80では微妙に間に合わず(腕が悪いともいう)問題のあるショットが乱発、その上決定的瞬間のがしまくり
  • 日差しが強いこともあり、明暗差がものすごく強く、適正露出が得られない。暗いところがつぶれるか、明るいところが白とびするかのどちらか。さらに自動露出が狂いまくる。白とびしたものは、調整のしようがないのでゴミになり、くらいやつは、PhotoshopでLighting設定をジリジリいじりながら、調整するという死ぬような作業に追われた。(これまたDVD作成の際)

学習したので、やはり対策を練らねばならぬということで、

  • やはり300mm程度のレンズが欲しい
  • D80より速いマシンが欲しい
  • Active D-lighting*1が無いと、手間がかかりすぎる

が必要だったのだ。で、D90を買おうか、レンズを買おうか、いろいろ悩んでいたのだが、何しろこの手のものは高い。カメラ本体で、少なくとも$1,000-$1,500程度、レンズはピンキリなのだけれど、少なくとも、$600程度の70-300mm VRは必要だ。(屋外の撮影なので、馬鹿高い大口径レンズは必要では無いのだけれど)

$2,000近い出費を検討もしていたのだが、それ以外にも、MacBook Proも半分ぶっ壊れているし(LCDが光らん)買って後悔するのはたまらんので、このたびは、助け舟を求めることに。同僚が、D300+70-300mm VRを持っているので、週末借りてみることにしたのだ。いやー、これは助かったのだ。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D300

Nikon デジタル一眼レフカメラ D300

Nikon AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)

Nikon AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)

結論から言えば、借りてものすごく良かった〜なのだ。とにかく、動作がものすごく速い。D80がおもちゃに思えるようなスピードで、フルオートのエアガンを打っているような勢いで、合焦、撮影ができる。AFには若干手こずったのだが、被写体が画角の中で動いていても追跡できるモードも合って、これは重宝した。とはいえ、D300といえど、このコンピュータによる予測AFは、子供の走るスピードにはやっぱり追いつけないので、絞りを2段くらいあげて、被写界深度(要するにピントの合う範囲)をちょっと上げてあげないと、ピントの甘い写真になってしまった。が、D80では到底追いつかない。これは良かった。

300mmの最大望遠(35mm換算で、450mm程度であろうか)では、グランドの反対側からでも、顔をキャッチできるので、これも重宝した。

Active D-lightingは今イチ効果のほどはよくわからなかった。D80も持っていったので、両方で撮影したのだが、それほど差が出ているとも思えなかった。完全に同じ写真を2台で撮ればわかるのだろうけど。どちらかといえば、安定した露出が得られるのが良かった。D80は、ちょっと明るいところや暗いところがあると、ブンブン露出を動かすので、露出優先で撮らないと、写真の色合いがシャッターを押すたびに変わってしまうのが困るのだ。使い方が悪いのかもしれないのだけれど。

1000枚ほど撮影して、おそらく800枚くらいはボツなのだけど、まあそこがデジタルの良いところだ。現像する必要ないし。


カメラの話はさておき、

去年は、「Tree Houseから落っこちたから背中が痛くて走れない〜」などと泣き言を言っていた我が息子、今年は元気に走ってくれた。しかも、徒競走で一番という快挙。これは驚いたし、とってもうれしかった。私はのろまなので、徒競争で一番など一度もできたことが無かったし。D300パワーで、何枚かは良い写真もおさめることができた。

yeah!


手術後1ヶ月、2台のデジ一眼カメラを持ってうろうろするのは若干恐怖であったのだが、披露と少々の背中での違和感をのぞき、なんとか無事に終わらせることができたようだ。感謝感謝である。良い一日であった。夜は、ご褒美にナミナミでご飯を食べたのだ。


D300、一日使ってみて、実感した。欲しい!今度は誰かD700かD3を貸してくれないかな〜。

*1:これを使うと、カメラが自動的に若干露出アンダーにふってくれて、白とびを防ぎ、暗部をぐっと明るくしてくれる。しかも、これがシャッターを切るだけで自動に行われるのだ。